かすがいのブログ

不妊治療と心理学と私。本業カウンセラーの私の妊活・不妊治療・子育て体験や思いを綴るブログです。

2回目の転院を考えた理由

皆さんは、どんな理由で、転院を考えますか?

 

私にとって2つ目のクリニックに、1年4ヶ月通い、タイミング療法10周期と、人工授精3回を受けました。とても感じのいい優しい先生でしたが、人工授精1回目の後くらいから、少しずつ転院を考え始めました。

 

転院を考え始めた理由

 

理由① 優しすぎる先生

「タイミング療法@2つ目クリニック」でお話した通り、2つ目クリニックの先生は、とても穏やかで優しい雰囲気と話し方の先生でした。初診の時の「なんか良い」印象のまま通い続けていました。

 

 

先生はいつも穏やかで、

「生理がきました」と診察にいけば、少し残念そうな雰囲気で、「うまくいってくれたら良かったんですけどね…」と、優しく言ってくれました。

フーナーテストの結果が悪かった時は、少し困ったような口調で「んー、動いてる精子がいませんね」と、教えてくれました。

人工授精の後は、優しく微笑んで、「うまくいってくれるといいですね」と、柔らかく励ましてくれました。

いつも先生の言葉に励まされていましたが、一方で、「不妊治療にまつわる色々をもっと知りたい!」とも思っていました。

例えば、

私の不妊の原因は何?原因があるの?原因不明なの?

検査結果から考えられる仮説は何?

この検査結果は普通なの?レアなの?

どうすれば改善できる可能性があるの?

ほかの事例はどうなの?同じような事例はあるの?

どんな選択肢があるの?そのメリットは?デメリットは?

ほかの人たちは、どんな選択をしてるの?

先生の臨床経験からは、どんなことが言えるの?

 

というようなこと。不妊治療の現実、確率、可能性、仮説、選択肢、メリット、デメリットみたいなもの。

 

もちろん、治療の進め方は、私たち夫婦が決めることです。不妊の原因がはっきりしないことは理解しています。特効薬や、失敗しない治療法がないことも知っています。case-by-caseで、同じ事例がないことも解ってます。先生が絶対的な意見を言えないのも当然です。本当は、他の人と比べるようなことではないし、比べようもないんです。

それらすべてを踏まえた上でも、やっぱり、今の自分の状況や選択が、「普通なのか」「他の人はどうしてるのか」が気になって不安になりました。希望的観測だけでは不安で、客観的・専門的見解や現実が知りたいと思いました。

先生が、はっきりと厳しいことを仰らなかったのは、先生の優しさなのかなと勝手に思っていますが、それゆえに不安になってしまったんですね。

 

理由② 人工授精後、即、待合室

妊活を始める時や、ステップアップをする前つて、それについて、ひたすら自分で検索して、けっこう調べますよね?!私も人工授精の前、「人工授精ってどんなものなの」と予習しました。

どのサイトでも、洗浄・濃縮後の精子を注入してもらった後は、5分程度、そのまま内診台で安静にした、と書いてありました。「ふむふむ、なるほど」と思って予習してから、人工授精1回目に挑みました。

しかし、2つ目クリニックでは、人工授精の後、すぐに内診台から降りてOKでした。「え?!安静にしなくていいの?聞いてた話と違うぞ。せっかく注入した大事な種さんたちが出てきちゃうんじゃないの??」と思いました。笑。言われた通りに待合室へ移動し、そのまま診察へ。診察でも「人工授精後、安静?!」については聞けずじまいでした。。。

 

ここから「なんで安静の時間を取らないのかな」「すぐ立って動いて大丈夫なの?」「成功率さがらない⁇」と、不安感と疑問を抱き始めました。

 

理由③ すでに排卵

そんな少しの不安と疑問を抱きながら、1回目の人工授精の結果を待ち、そして、残念ながら結果は出ず。休みなく次の周期も人工授精をする予定でした。1回目と同じように、生理開始後すぐ処方箋をもらいに行き、10日目頃に受診して、そこから約2日毎に、受診。そろそろ、2回目の人工授精の日が決まるかなと思って、受診をしたら、な、な、な、なんとすでに排卵済み…(T ^ T) がびーーーん&がっかり&しょんぼり。

不妊治療の1周期って、とっても貴重ですよね!? 指をくわえて、1周期を見送るって、残念過ぎますよね!? 

実は、この次の周期も、同じく「すでに排卵済み」で、人工授精出来ず。。。結局、2周期連続で、見送りました。

 

先生も私の身体も完璧ではないですから、「こんなこともあるさ」と頭で考えながらも、「先生、そりゃないよーーー」と言いたい気持ち。そして、「先生、大丈夫かな?」と、不安になりました。

 

理由④ 治療計画

初めての人工授精→2周期見送り。その後、2回目の人工授精をするも実らず。

人工授精で妊娠したひとの80〜90%は、3回目までに妊娠、と予習していましたが、私の期待をよそに、2回目も残念な結果でした。そして、3回目の人工授精にチャレンジすることに。。。

この頃から、今後の治療について不安が増してきました。人工授精は何回まで、とか、何回目辺りになったらこの先の進め方を相談しよう、とか、少し先の治療計画が見えてるか見えてないかで、気持ちが全然違うんですよね。ただでさえ、先が見えない不妊治療です。だからこそ、ちょっと先が見えてることが励みになるんです。先の治療計画が見えなくて不安になっていました。

 

理由⑤ 聞けなかった自分

①〜④の理由を挙げましたが、最大の理由は、これらの不安や疑問を先生に聞けなかったこと。聞けば、先生は答えてくれたと思います。大事なのは、その答えに納得するか否か。

先生に正直に聞けなかったことで、不安が拭えず、先生の下で治療を続ける気持ちが薄れていってしまったわけですね。

 

とは言っても、聞けないですよねーー?!時間がない、とか、忙しそうでとても聞ける雰囲気じゃないな、とか、先生がちょっと面倒臭そうな顔したな、とか、先生に失礼かな、とか、色々考え過ぎて、聞けなくなっちゃったりするんですよねーー。

 

今の先生のところに通い続けるかどうかの決め手となるのは、「先生のことが信頼できるか」より、「ちゃんと先生に聞けるか(聞ける自分か、聞ける雰囲気か、聴こうとしてくれる先生か)」「先生が答えてくれるか」ということなのだと思います。

 

以上の5つの理由から、転院を考え始め、3つ目となる病院を探しました。

そして、3回目の人工授精の結果が分かる前に、初診の予約を取りました。 

 

3つ目クリニックについては、この後に。

 

突然ですが、詩をひとつ。

 

自分の感受性くらい

 

ぱさぱさに乾いてゆく心を

ひとのせいにはするな

みずから水やりを怠っておいて

 

気難しくなってきたのを

友人のせいにはするな

しなやかさを失ったのはどちらなのか

 

苛立つのを

近親のせいにはするな

なにもかも下手だったのはわたくし

 

初心消えかかるのを

暮しのせいにはするな

そもそもが ひよわな志にすぎなかった

 

駄目なことの一切を

時代のせいにはするな

わずかに光る尊厳の放棄

 

自分の感受性くらい

自分で守れ

ばかものよ

 

出典元:おんなのことば 茨木のり子 

 

 

時々、私が、好きな詩を紹介したいと思います!