私自身の体験の前に、まず、私が思う妊活、不妊治療のプロセスをまとめました。
妊活・不妊治療の5つのステップ
- 自力で妊活
- タイミング法
- 人工授精
- 体外受精・顕微授精
- +α 各ステップの間で、ステップアップか卒業かの選択
1. 自力で妊活
通院前の段階。
この段階ですることは、「排卵の時期を意識して、その周辺を『子作り日』と夫婦で共有し、励むこと」です。
私たち夫婦は、共有カレンダーに☆マークを書くことに決めて、私が、基礎体温を元に、予測した排卵日前後1週間に☆マークを書いていました。
そして、この段階で大事なことは、「自分の体と心をケアすること」
「妊活=妊娠を最優先に考えた生活を送ること」
つまり、妊娠のために、生活や習慣を変えることです。
基礎体温を測ったり、食事を変えたり、運動したり、しっかり入浴したり、喫煙や飲酒を減らしたり、止めたり、飲むお酒の種類を変えたり、仕事をセーブしたり、ストレス発散したり、サプリメントを飲んだり、、、
妊娠に向けて、自分をケアすることです。
もちろん、男性も同じです!
私の夫は、自転車に乗るのをやめ、こたつで寝てしまうのをやめてました。
2. タイミング法
子作りを始めたものの、思うように授からず、通院を開始する段階。
この段階ですることは、「自分では見えない部分を、医師に診てもらうこと」です。
卵巣や子宮に問題はないか、排卵はしているか、ホルモンは正常か、精子は正常か、など、、
初期の検査をするのもこの段階。
さらに、先生に、正確な排卵日を教えてもらい、いつ、子作りのタイミングを取るのが良いか、を教えてもらいます。これが意外とミッションになり、プレッシャーになってしまうことも、しばしば。。。
そして、ここで大事なことは、「自分の体を知ること」「夫婦お互いのタイミングを気遣うこと」
気をつけたいのは、どっちに原因があるかと「犯人探し」になったり、「排卵日」のタイミングが義務になったりすることで、夫婦が険悪になってしまうことです。
通院や検査をする事は、決して、「原因」「犯人」を見つける事が目的なのではなく、どのようなケアや工夫が必要なのかを教えてもらう事が大事な事だと思います。
3. 人工授精
タイミング法では授からなかった、もしくは、タイミング法が適切ではない場合のステップアップ。
人工授精という言葉を聞くと、「人工」的な妊娠をイメージされる方も多いかもしれません。実際は、ほとんど自然妊娠と変わらないと思います。薬や注射、精液の洗浄、抽出などがあるので、そういう点では「自然」ではないと言えるのかな?!とも思いますが・・・。
この段階ですることは、「良い精子が、子宮に直接届くように、サポートしてもらうこと」です。
そして、ここで大事なことは、「シリアスになりすぎないこと」
「人工的だ」「不妊だ」と、ネガティブ&シリアスになると、辛く感じてしまいます。
4. 体外受精・顕微授精
いよいよ本格的に「治療」になる段階。
かかる時間、お金、身体的・心理的負担は、人工授精の段階とは別格です。1回の体外受精周期で、50万円はかかります。
体外受精は、卵子に精子を振りかけて、自然に受精が行われるのを待つ方法。顕微授精は、1匹の良好精子を取り出して、卵子に受精させる方法。
ここで大事なことは、「腹をくくって、自分で主導権を握ること」
ほぼ毎日通院する時間のやりくりや、当たり前に万単位でかかる治療費のやりくり、副作用が出る体のケア、それにまつわる不安や疲れ、、、
生活の中心は不妊治療です。不妊治療の中心は自分です。自分で主導権を握って動かないと、いろんなことに振り回されたり、押し潰されそうになります。
5. +α ステップアップか卒業かの選択
妊活、不妊治療で、一番悩む、迷うのはこの段階と言ってもいいかもしれません。正解はないし、夫婦の考えがすれ違うかもしれないし、いろんな情報が気になるし、そして何より、子どもが欲しい、、、
私も悩みました。夫婦で話し合いました。
妊活始めた時は、タイミング法で授からなかったら通院をやめて、自然に、運命に、任せようと思ってました。でも最終的に、体外受精まで行きました。やめどきがわからず、辛かった時もありました。
ステップアップを決めた時に、その段階の「やめどき」を、なんとなく心においておいたほうがいいと思います。
以上が、私が思う、妊活・不妊治療のプロセスです。
次回は、それぞれの段階での私の体験をまとめたいと思います。